糖尿病で痩せない原因と体重管理を支える食事と運動の基本原則を解説

糖尿病で痩せない原因。食事と運動の基本原則

糖尿病患者の中には毎日の食事に気を遣い、運動を心がけているにもかかわらず、体重が減らずに焦っている人もいるでしょう。

努力しても体重に変化がない状況は治療のモチベーションを下げ、精神的な負担も大きくなります。

本記事では、公的機関の情報をもとに糖尿病で痩せない原因と治療方針の決め方、食事と運動の基本原則についてまとめました。

この記事でわかること
  • 糖尿病で痩せない原因は複数の要素が絡み合っている
  • 治療方針は体重の変化よりも体の状態に応じて決定する
  • 食事療法の基本原則を理解して体重を管理する
  • 日常生活に運動する習慣を取り入れて日中の活動量を増やす
  • 食事と運動で成果が出ない場合は薬物療法を開始する
  • 医療機関で相談する際は適切な情報提供を行う

巻末では医療機関を受診する際の準備についても解説しているため、現在糖尿病の治療中で体重管理に悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

目次

糖尿病で痩せない原因は複数の要素が複雑に絡み合っている

糖尿病で痩せない原因。複数の要素が絡み合っている

糖尿病で痩せない原因は複数の要素が複雑に絡み合っており、多角的な視点の分析が必要です。

体重が減らない背景として個人の代謝能力や治療の状況、生活習慣が深く関係しています。

インターネット上には痩せない原因を断定する情報が流通していますが、その多くは個人の体験談や主観に基づいたものです。

学会などで発表されている公的な情報には、痩せない原因を1つに断定するような記載は確認できません。

根拠がない情報に影響され、食事内容などの生活習慣を変更するのは、かえって治療の妨げとなる恐れがあります。

糖尿病治療は公的機関の一次情報を参考にし、代謝異常の改善と合併症予防を優先しましょう。

日本糖尿病学会や厚生労働省が発表する一次情報を治療の軸に据える

糖尿病治療を進める際は、日本糖尿病学会の糖尿病診療ガイドライン2024や、厚生労働省が発表する情報などの一次情報を治療の軸に据える姿勢が重要です。

これらの公的機関の情報は医学的な根拠に基づいており、現時点で信頼性の高い医療情報となります。

糖尿病診療ガイドライン2024は、最新の科学的な根拠に基づいた診断基準や治療方針を具体的に示した指針です。

医療機関において治療方針を決定するための中心となる資料であり、医師や看護師などの医療従事者に向けて糖尿病の標準的な治療法を示しています。

厚生労働省のホームページでは、糖尿病対策として健康日本21をはじめとする施策やリーフレットを公開しています。

他にも国立健康危機管理研究機構の糖尿病情報センターは、糖尿病について知りたい一般の人に向けて情報を発信しているウェブサイトです。

検査や治療などの項目ごとに分けて詳しく解説しており、糖尿病診療ガイドライン2024に比べて簡単に理解できる内容となっています。

治療計画は患者の状況に合わせて個別に設定するため、主治医への相談も安全に治療を続ける上で重要な役割を果たします。

糖尿病治療は代謝異常の改善と合併症の予防を優先して進める

糖尿病治療は体重の減少のみに依存せず、代謝異常の改善と合併症の予防を優先して進めましょう。

糖尿病診療ガイドライン2024における糖尿病治療の目的は、高血糖による代謝異常の改善と合併症の予防、患者のQOLと寿命の確保として定義されています。

QOLは個人の幸福度や人生の充実度を表す1つの指標であり、人生や生活の質を表す言葉です。

体重管理は治療の目的を達成するための重要な手段となりますが、体重の減少のみを成果とする姿勢は治療の本質から離れてしまう恐れがあります。

体重の変化は血糖値の改善よりも遅れて現れる場合があり、体重管理の成果がなかなか現れない場合も継続した血糖値コントロールが必要です。

高血糖の状態が継続すると血管が損傷して動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な病気につながります。

合併症を予防するには、定期的な通院と血糖値コントロールの継続による血糖値の改善が効果的です。

体重管理は代謝異常を改善するための1つの手段として位置付け、医師の診療による総合的な評価を治療の中心としましょう。

治療方針は短期的な体重の変化よりも体の状態に応じて決める

治療方針。体の状態に応じて決める

治療方針は短期的な体重の変化よりも、患者の罹病期間や合併症の有無など、体の状態に応じて決める必要があります。

同じ治療であっても効果には個人差があり、患者の年齢や基礎代謝、服薬状況によって体重の変化に差が生じます。

そのため、体重の増減に一喜一憂せず、数ヶ月単位の経過を観察しながら医師と今後の治療計画を相談する取り組みが大切です。

治療目標は患者の病態や生活習慣、サポート体制などを総合的に評価した上で個別の設定が求められます。

体重管理の目標もこの個別化の原則に従うものであり、他の患者や一般的な情報をそのまま当てはめる行動は適切ではありません。

日本糖尿病学会は糖尿病診療ガイドライン2024において、段階的な目標値の目安を示しています。

ガイドラインが示すHbA1cの目標値と個別設定の考え方を把握する

糖尿病診療ガイドライン2024は、過去1〜2ヶ月の平均的な血糖状態を表すHbA1cの目標値を以下のように示しています。

管理の段階HbA1cの数値適用の目安
より厳格な管理6.0%未満低血糖リスクが低く、治療強化が可能な場合
基本の管理7.0%未満合併症予防のための標準的な目標
緩やかな管理8.0%未満低血糖リスクが高い、高齢である、副作用が懸念される場合

これらの目標値は一律に当てはめるものではなく、主治医の診療や定期的な検査を通して患者ごとに設定します。

血糖値や血圧、脂質など複数の指標を評価しながら、生活の質の長期的な維持を目的とします。

体重管理の目標値もHbA1c目標値と連動して設定するため、個別の設定が必要です。

合併症予防の標準的な目標値はHbA1c7.0%未満ですが、高齢者や臓器に障害を抱える患者は安全性の確保が優先される場合があります。

体重ばかりに気を取られた管理は、治療の本質となる長期的な生活の質の維持という視点から外れる恐れがあるでしょう。

体重が思うように減らない時期も自己判断で治療を変更しない

体重の変化には複数の要素が関係しているため、食事療法や運動療法を継続しても体重が思うように減らない時期もあります。

しかし、体重が減らないからといって自己判断で極端な食事制限をしたり、服薬を中止したりと治療を変更するのは危険です。

極端な食事制限は低血糖リスクを高め、服薬の中断が血糖値の急激な悪化につながる恐れがあります。

体重が減らない場合は主治医に状況を報告し、複数の指標を参考に今後の治療計画を見直す対応が適切です。

体重の変化が見られない時期でも血糖値コントロールの改善が進んでいる可能性があり、薬物療法の介入は数ヶ月単位の経過を見て判断されます。

必要な情報が揃っているほど精度の高い判断ができるため、医療機関を受診する際は体重とあわせて血糖値の推移や体調の変化、服薬状況などの報告が大切です。

公的機関が推奨する食事療法の基本原則を理解して体重を管理する

公的機関が推奨。食事療法の基本原則

日本糖尿病学会や厚生労働省が推奨している食事療法の基本原則は、主に以下の3つです。

  • 食事は1日3食を規則正しく食べる
  • 食物繊維を積極的に摂取する
  • 脂質と塩分を減らして適切なエネルギー量を守る

食事療法は摂取エネルギーを適正化し、栄養バランスを整えて体重管理を成功させる上で重要な役割を果たします。

体重が減らないからといって極端な食事制限を行うと、栄養バランスが悪化したり、基礎代謝が低下したりしてダイエットに悪影響を及ぼします。

特定の食材に依存せず、食事全体の栄養バランスを整えてさまざまな栄養素を摂取するように心がけましょう。

長期的に体重を管理していく上では食事療法の基本原則を理解し、毎日の食事に取り入れる取り組みが重要です。

1日3食を規則正しく食べる習慣は血糖値の安定につながる

1日3食を規則正しく食べる習慣は血糖値の安定につながり、血糖値コントロールに役立ちます。

食事抜きや夜遅い時間に食べるのは避け、食事の間隔をできる限り均等にすると効果的です。

食事を取ってから血糖値が正常値に下がるまでに2〜3時間かかるため、食間が短過ぎると数値が下がりきる前に再び上昇してしまいます。

一方で食事を抜くと空腹時間が長くなり、次の食事で糖質が急速に吸収されて食後に血糖値が急上昇する原因となります。

朝食には1日を通して血糖値を調整する働きがあるため、特に朝食は抜かないように心がけましょう。

糖質の吸収をおだやかにする働きがある食物繊維を積極的に摂取する

食物繊維を接触的に摂取。糖質の吸収をおだやかにする働き

食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があり、水溶性食物繊維には糖質の吸収をおだやかにして血糖値の急上昇を防ぐ効果があります。

そのため、血糖値コントロールを良好に保つ上で水溶性食物繊維の積極的な摂取が重要です。

水溶性食物繊維を多く含む食品には、以下が挙げられます。

  • ごぼうやオクラなどの野菜
  • きのこ類
  • 納豆などの大豆食品
  • 海藻類

日本人は食物繊維の摂取量が不足している傾向があるため、これらの食品を毎日の食事に取り入れるように意識しましょう。

不溶性食物繊維に血糖値を直接下げる働きはありませんが、食べ過ぎの予防や便通の改善に効果があります。

不溶性食物繊維を多く含む食品は噛む回数が自然と増え、満腹感が持続して食べる量を減らせます。

よく噛んでゆっくり食べる習慣は血糖値の急上昇を防ぎ、食べ過ぎを防いで摂取エネルギーの適正化にも有効です。

脂質と塩分を減らすように工夫して適切なエネルギー量を守る

毎日の食事は食材選び調理法の工夫で脂質と塩分を減らし、適切なエネルギー量を守る意識が大切です。

脂質は総エネルギー量を増加させて体重管理の妨げとなり、塩分の過剰摂取は血圧の上昇を引き起こします。

糖尿病患者の中には脂質異常症や高血圧など他の生活習慣病を合併している人も多く、互いに悪影響を及ぼします。

脂質の摂取量を減らすには魚類や脂身の少ない肉類を選び、油を使わない調理法を選ぶと効果的です。

インスタント食品や市販の惣菜、タレなどの調味料には食塩が多く含まれており、気付かないうちに塩分の過剰摂取につながります。

塩分対策として調味料の使用量を見直し、塩分が多く含まれている加工品やタレの摂取頻度を減らす方法が効果的です。

料理の味付けにだしの旨味やお酢の酸味を活用すると、減塩と満足度を両立できるでしょう。

1日に摂取するエネルギー量の目安は、以下の式で計算できます。

1日の適切なエネルギー量(kcal)=目標体重(kg)※1×エネルギー係数※2

※1 目標体重は年代によって異なり、以下の式を適用

年齢算定式
65歳未満身長(m)×身長(m)×22
65歳以上身長(m)×身長(m)×22〜25

ただし、75歳以上の後期高齢者は筋力や日常生活動作の低下、食事量に応じて適宜判断

※2 エネルギー係数は以下の分類から選択

活動量の目安エネルギー係数
(単位:kcal/kg目標体重)
大部分が座位の静的活動である軽い労作25〜30
通勤や家事、軽い運動を含む普通の労作30〜35
力仕事や活発な運動習慣などの重い労作35〜

参照元:糖尿病の食事のはなし(基本編) – 糖尿病情報センター

この式で求められる数値は目安であり、実際には患者の病態や血糖管理の状況を考慮しながら適切なエネルギー量を設定します。

エネルギーの摂取量が消費量を超えると体重増加を招くため、エネルギー量の適正化が体重管理に役立ちます。

日常生活に運動する習慣を取り入れ日中の活動量を増加させる

運動する習慣。日中の活動量を増加させる

日中の活動量はエネルギーの消費量に影響を及ぼし、日常生活に運動を継続する習慣を取り入れて活動量を増加させる取り組みが重要です。

運動療法は食事療法と並ぶ糖尿病治療の基本であり、活動量の増加は体重の減少に貢献します。

しかし、体力レベルや病態を考慮しない過度な運動は、低血糖や体への負担につながる恐れがあります。

運動を始める際は現在の自分の体力を正確に把握した上で、段階的に活動量を高める意識が大切です。

無理のない程度の運動は体への負担が少なく安全に続けられるため、運動の継続性も高めます。

隙間時間に短時間のウォーキングを取り入れて歩行頻度を増やす

運動を継続する1つの方法として隙間時間に短時間のウォーキングを取り入れ、歩行頻度を増やす方法があります。

ウォーキングは器具や設備を必要とせず、年代にかかわらず簡単に実践できる有酸素運動です。

有酸素運動は筋肉への血流を増やし、インスリン抵抗性が改善して血糖値を下げる効果があります。

特に食後30分〜1時間以内の血糖値が上昇するタイミングで有酸素運動を行うと、血液中のブドウ糖がエネルギーとして消費され、血糖値スパイクを予防できます。

最初は10分程度の短時間から始め、体の状態を確認しながら少しずつ時間と頻度を増やしていくとよいでしょう。

運動の時間を確保するのが難しい人もエレベーターの代わりに階段を使う、最寄り駅の1駅前で下車するなど日常生活の工夫で日々の活動量を増やせます。

筋肉量の維持で基礎代謝の低下を防いで効率的にエネルギーを消費する

筋肉は基礎代謝の中で最もエネルギーを消費する組織であり、筋肉量の維持が基礎代謝の低下を防いで効率的なエネルギー消費を促します。

体内の余分なブドウ糖を蓄える貯蔵庫としても機能し、血糖値を調整して数値を安定させる役割を果たします。

糖尿病の運動療法における筋力トレーニングは1セットにつき10回程度、週に2〜3回が目安です。

筋力トレーニングの具体例には、以下が挙げられます。

  • 腕立て伏せ
  • スクワット
  • プランク
  • ダンベル運動など

有酸素運動と筋力トレーニングの組み合わせは筋肉量を維持しながらエネルギーを消費する効果があり、血糖管理に役立ちます。

ただし、血糖値コントロールの状態が悪い人や高齢者にとって強度の高い筋力トレーニングは体の負担となるため、医師と相談しながらトレーニングを行う姿勢が大切です。

食事と運動で血糖管理が不十分な場合は薬物療法を開始する

食事と運動で不十分な場合、薬物療法を開始

食事療法や運動療法を実践しても思うような成果が出ず、血糖管理が不十分な場合は薬物療法の開始が検討されます。

糖尿病診療ガイドライン2024によると、食事療法と運動療法を2〜3ヶ月継続しても目指す成果が得られない場合に薬物療法を開始する流れが基本となります。

2型糖尿病は血糖値を下げる作用があるインスリンの分泌量が減少したり、効きが悪くなったりして慢性的に高血糖が続く病気です。

糖尿病の薬物療法では主にインスリンの分泌や働きを助け、血糖値を安定させて症状の悪化や合併症を予防します。

薬物療法で使用する薬には経口薬注射薬の2種類があり、種類によって作用が異なります。

経口薬の作用による分類と主な薬剤は、以下のとおりです。

作用具体例
インスリンの分泌を助けるスルホニルウレア薬
グリニド薬
DPP-4阻害薬
GLP-1受容体作動薬
グリミン系
インスリン抵抗性を改善するビグアナイド薬
チアゾリジン薬
グリミン薬
糖の吸収や排泄を調整するα-グルコシダーゼ阻害薬
SGLT2阻害薬
異なる複数の作用を持つ配合薬

参照元:血糖値を下げる飲み薬 – 糖尿病情報センター

注射薬は、主にインスリンの分泌を助けるGLP-1受容体作動薬とインスリンを補充するインスリン製剤に分けられます。

使用する薬剤は患者の年齢や服薬している薬、腎臓や肝臓の機能など複数の要素をふまえて判断します。

糖尿病の薬は種類によって働きかける体の部位や効果が異なる

糖尿病の経口薬は種類によって働きかける体の部位や効果が異なり、患者の病態に応じて処方されます。

インスリンの分泌を助ける薬は、すい臓のβ細胞に働きかけてインスリンの分泌を促進します。

インスリン抵抗性を改善する薬は肝臓や筋肉、脂肪組織などに働きかけ、インスリン感受性の向上に効果的です。

糖の吸収や排泄を調整する薬は、糖質が消化管から吸収されるのを遅らせたり、余分な糖質を尿として排出させたりして血糖値を下げる働きがあります。

配合薬は異なる複数の作用を持つ薬が合わせられており、薬の種類が減って患者の負担を軽減できる点が特徴です。

それぞれの薬によって低血糖が起こるリスクは異なり、低血糖への不安から不要な間食をする習慣は体重管理の妨げになります。

低血糖に陥った際の適切な対処法と予防するための生活習慣を把握し、疑問や不安がある場合は主治医や薬剤師に相談しましょう。

特定の状況に当てはまる場合はインスリン製剤による治療が必須となる

以下の特定の状況に当てはまる場合は血糖管理が命の安全に直結するため、インスリン製剤による治療が必須とされています。

  • インスリンがほとんど分泌されておらず、生命維持のために補充が必要である
  • 高血糖が原因で昏睡状態に陥っている
  • 肝臓や腎臓に重度の障害を合併している
  • 重い感染症や外傷がある
  • 中等度の外科手術を行う
  • 糖尿病合併妊婦や妊娠糖尿病で食事のみでは血糖値コントロールが不十分である

使用する製剤や量、頻度は検査でインスリンの分泌量を測定した上で患者の年齢や体型、投薬への反応を見ながら調節します。

参照元:血糖値を下げる注射薬 – 糖尿病情報センター

インスリン製剤を使用すると、今まで尿の中に排出されていた糖質がエネルギーとして利用されるようになり、体重が増加する場合があります。

しかし、薬の変更や中断は血糖管理の急激な悪化につながる恐れがあるため、自己判断せずに主治医の指示に従う姿勢が大切です。

医療機関に相談する際の適切な情報提供で治療の精度が上がる

医療機関に相談。適切な情報で治療の精度が上がる

体重管理の悩みを医療機関に相談する際は適切な情報提供により、治療の精度が上がります。

体重が減らないという漠然とした情報よりも、具体的なデータが主治医の判断材料として役立てられるためです。

以下の項目は、治療計画を立てる際の重要な資料となります。

  • 直近のHbA1cおよび血糖値の推移
  • 一日の食事内容の典型的なパターン(主食、主菜、副菜の構成と量の目安)
  • 体重の推移(週単位または月単位の記録)
  • 日々の運動の種類、時間、頻度
  • 現在の服薬状況と自覚している体調の変化
  • 低血糖症状が起きた日時と状況

医療機関を受診する際にこれらのデータを整理して持参し、主治医や管理栄養士に共有する取り組みは体重が減らない原因を解明する鍵となります。

地道な取り組みの積み重ねが体重減少や将来の豊かな生活につながる

糖尿病治療において、地道な取り組みの積み重ねが体重減少や将来の豊かな生活につながります。

痩せない原因には複数の要因が複雑に絡み合っており、食事療法や運動療法を実践していても思うように成果が出ない場合もあります。

しかし、糖尿病治療の目的は代謝異常の改善や合併症予防、生活の質の維持です。

目的を達成するには体重の減少のみにとらわれず、ガイドラインに従った食事療法や運動療法の継続が求められます。

治療の効果には個人差がありますが、食事療法と運動療法を2〜3ヶ月継続しても目指す成果が得られない場合は薬物療法が検討されます。

一部の薬剤で体重が増加する場合がありますが、自己判断の変更や中断は血糖管理に悪影響を与えるため、必ず主治医や薬剤師に相談しましょう。

一次情報に基づいて栄養バランスが取れた食事や日々の運動、定期的な検査を継続する姿勢が長期にわたって健康な体を守ります。

参照元:

この記事の監修者

大学病院で糖尿病・内分泌内科の臨床医として経験を積み「リサーチマインドを持った診療」をモットーに日々研鑽を積んでまいりました。当院が少しでもあなた様のお役に立つことが出来れば幸いです。

■経歴
平成21年3月 金沢医科大学医学部医学科卒業
平成21年4月 杏林大学病院 初期臨床研修医
平成26年1月 金沢医科大学病院 糖尿病・内分泌内科学教室
平成30年4月 金沢医科大学病院 助教
平成30年9月 金沢医科大学大学院医学研究科 博士課程修了
令和3年1月 金沢医科大学病院学内講師
令和5年6月 Gran Clinic(石川県金沢市)院長

■所属学会
日本内科学会 認定医
日本糖尿病学会 専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本腎臓学会
日本内分泌学会

目次