血糖値に対するそば茶の影響と実際に取り入れる際の活用方法を紹介

血糖値に対するそば茶の影響。実際に取り入れる際の活用方法

そば茶はそばの実を原料としたお茶であり、香ばしい風味や穀物の甘みを楽しめる飲み物です。

そばの実に含まれる栄養成分も摂取できるため、健康にも良い飲み物といわれる場合もあります。

実際に取り入れる際は、そば茶の健康効果を正しく理解しておいたほうが、より効果的に活用できます。

本記事では、血糖値に対するそば茶の影響や血糖値管理における活用方法などをまとめました。

この記事でわかること
  • そば茶自体に血糖値を直接的に下げる効果はない
  • 糖質がないそば茶は血糖値を急上昇させない飲み物として活用できる
  • ほかのお茶と比較してノンカフェインである点はメリットの1つである
  • そばアレルギーの人はそば茶でも症状が出る
  • 糖質が入った飲み物からそば茶に置き換える
  • 血糖値の管理目標を目安に栄養素の摂取量を調整する
  • そば茶を取り入れる際は医療機関で相談する

糖尿病や高血糖が気になる人は、そば茶を取り入れる際の参考にしてください。

目次

そば茶を常飲しても血糖値を直接的に下げられるわけではない

そば茶。血糖値は直接的に下げられない

そば茶を常飲した際の血糖値を下げる効果について、日本糖尿病学会や厚生労働省などの公的情報では記載が見られませんでした。

そば茶は栄養成分のルチンにさまざまな健康効果があるとされており、一般的なメーカーからも商品が販売されています。

ルチンは血糖値にも良い影響が期待できますが、あくまで期待値にとどまっており、血糖値の管理で必ず摂取を推奨するものではありません。

糖尿病の治療や発症前の対策に必要な血糖値の管理では、特定の食品や飲料で血糖値を下げるのではなく、栄養バランス等を考えて調整します。

血糖値を管理する中でそば茶を取り入れる際は、ほかの食事や飲料と組み合わせた際に、総合的に見て必要であるか考えていきましょう。

血糖値を急上昇させない飲み物としてそば茶を取り入れる価値はある

そば茶に血糖値を直接的下げる効果はありませんが、血糖値を急上昇させない飲み物としてそば茶を取り入れる価値はあります。

糖尿病は高血糖の状態が慢性化しており、高血糖は血糖値の急上昇から発症する可能性があります。

血糖値が急上昇する原因はいくつか存在しますが、主な原因は糖質の過剰摂取です。

飲み物についても種類によって糖質を含んでおり、液状の糖質は固形の糖質よりも血糖値を急上昇させる危険性があります。

そば茶は基本的に糖質が含まれていないため、飲んでも血糖値を上昇させません。

そのため、日常的に常飲する飲み物で血糖値の急上昇を防ぎたい人は、そば茶が選択肢に入ってくるでしょう。

参照:糖尿病診療ガイドライン2024-日本糖尿病学会メタボリックシンドロームの診断基準-厚生労働省e-ヘルスネット糖尿病対策-厚生労働省かかりつけ医の糖尿病管理-日本医師会

ノンカフェインのお茶として睡眠の質を下げずに取り入れられる

そば茶はほかのお茶と比較した場合、ノンカフェインのお茶として睡眠の質を下げずに取り入れられるメリットがあります。

お茶の商品は砂糖入りの紅茶などの一部の商品を除くと、基本的に糖質が入っておらず、そば茶と同様に血糖値を急上昇させない飲み物です。

しかし、お茶の原料である茶葉にはカフェインが含まれており、お茶の種類によってはカフェインの過剰摂取で眠れなくなる可能性があります。

一方、そば茶はそばの実を原料としており、一般的な製造方法で作られた商品の場合はカフェインが含まれていません。

睡眠の質が低下すると、血糖値にも少なからず影響が出るため、飲み物の選択におけるカフェインの量は重要です。

カフェインの影響で眠れない傾向がある人は、お茶の中でもノンカフェインのそば茶が適しているでしょう。

そばアレルギーの人はお茶として作られていてもそば茶を飲んではいけない

糖質ゼロやノンカフェインのそば茶ですが、そばアレルギーの人は、お茶の状態でもそば茶を飲んではいけません。

そば茶には麺類のそばと同じ原料のそばの実が使われているため、少しでも飲むとアレルギーの症状が出る可能性があります。

そばの実の含有量が微量の場合でも、アレルギー体質の人は反応が出てしまいます。

アレルギーは年齢に関係なく発症する可能性があるため、そば茶を飲み始めてから違和感を覚えた人は、すぐに飲むのをやめてください。

一方で、麺類のそばには小麦粉が含まれていますが、そば茶はグルテンフリーの飲み物です。

小麦アレルギーの観点から麵類のそばが食べられない人も、そば茶の場合は問題なく飲める可能性があります。

ただし、実際にそば茶を取り入れる際は、かかりつけの医師に相談したうえで常飲できるかの判断を受けましょう。

糖質が入った飲み物を控えて糖質ゼロの飲み物に置き換える

糖質が入った飲み物を控える。糖質ゼロの飲み物に置き換える

アレルギー等の問題がない人は、糖質が入った飲み物を控えて、そば茶を含めた糖質ゼロの飲み物に置き換えてみましょう。

飲み物は食品以上に1日の中で摂取する回数が多いため、常飲する飲み物に糖質が含まれていると、過剰な糖分摂取につながる可能性があります。

微量の糖質でも水分補給のたびに摂取した場合、糖質が積み重なって血糖値の急上昇につながります。

そば茶は糖質ゼロかつノンカフェインであるため、時間帯に限らず常飲できる飲み物です。

一方で、一般的なお茶の商品としては珍しい傾向があり、あらかじめ用意しなかったときは出先で見つからない可能性もあります。

そば茶以外で糖質ゼロの飲み物を選ぶ際は、カフェイン量を意識しながらお茶や水を選んでください。

血糖値の管理は基準値を参考にして個人に合わせた目標値を設定する

糖尿病の治療や発症前の対策として行う血糖値の管理では、基準値を参考にして個人に併せた目標値を設定します。

糖尿病診療ガイドライン2024における血糖値の管理の基準値は、以下のとおりです。

指標目標値
HbA1c7.0%未満
空腹時血糖値130mg/dL未満
食後2時間血糖値180mg/dL未満

参照:糖尿病診療ガイドライン2024 2章-日本糖尿病学会

HbA1cは血中のヘモグロビンに結びついた糖質量を示す数値であり、過去の血糖値を参照する際に使われます。

実際の目標値は個人の体質や傷病の有無などで変動するため、上記の基準値は絶対的な数値ではありません。

血糖値の管理から低血糖を引き起こす可能性が高い人や持病で強化が難しい人では、HbA1cの目標値が8.0%未満に引き上げられます。

そば茶は血糖値の管理において、血糖値の急上昇に関与しない飲み物として役立つでしょう。

そば茶と併せて食事におけるエネルギーや栄養素の摂取量を調整する

血糖値の管理を始める際は、そば茶を含めた飲み物と併せて、食事におけるエネルギーや栄養素の摂取量を調整します。

血糖値を下げるための栄養素の調整では、糖分や脂質の摂取量を減らしながら、食物繊維の摂取量を増やします。

糖質は血糖値を直接的に上げる要因であり、脂質は過剰摂取すると肥満の影響で血糖値を高める可能性がある栄養素です。

ただし、どちらも身体に一定量は必要であるため、個人の運動量や体質に合わせて適量の範囲で摂取できるように調整します。

摂取量の調整で糖質や脂質を含む食材を減らしたときは、代わりに食物繊維を多く含む食材を取り入れると良いでしょう。

食物繊維のうち、水溶性食物繊維は体内で糖質の吸収を緩やかにする効果があり、高血糖につながる血糖値の急上昇を抑制します。

食物繊維を多く含む食材は、野菜や大豆製品、海藻類やきのこ類です。

そば茶はノンカロリーでエネルギー摂取量を増加させず、糖質や脂質も増やさない飲み物であるため、栄養素の摂取量調整を邪魔しません。

実際に食事における栄養素の摂取量調整を始める際は、医療機関で医師や管理栄養士の意見を聞いてから改善してください。

参照:気になる糖尿病-厚生労働省健康日本21アクション支援システム 生活習慣病などの情報 糖尿病-厚生労働省

そば茶を常飲する飲み物として取り入れる際は医療機関に相談する

そば茶を常飲する際医療機関に相談

そば茶を常飲する飲み物として実際に取り入れる際は、医療機関に相談してから実践してください。

そば茶はそばアレルギーを発症していない限りは、糖質ゼロかつノンカフェインで常飲しても問題ない飲み物です。

しかし、突然これまで常飲していた飲み物から変更すると、身体に思わぬ影響が出る可能性もあります。

糖尿病以外の傷病で投薬や治療を受けている人は、念のためそば茶の常飲について、医師に相談しておいたほうが良いでしょう。

血糖値の管理においては、患者側の意思や意見も尊重されるため、健康的に問題がない場合はそば茶の常飲も受け入れられます。

そば茶は血糖値を急上昇させないノンカフェインの飲み物として活用する

そば茶に血糖値を直接的に下げる効果はありませんが、糖質を含まないため、血糖値の急上昇は引き起こしません。

ほかのお茶と比較した場合、ノンカフェインのお茶で常飲しても睡眠の質を下げない点もメリットです。

ただし、そばの実を原料にしているため、そばアレルギーがある人は飲まないようにしましょう。

血糖値の管理においては、糖質が入った飲み物をそば茶に置き換えると、栄養素の摂取量調整を邪魔しない飲み物として活用できます。

実際にそば茶を取り入れる際は、医療機関で医師や管理栄養士に相談して、アレルギーやほかの疾患への影響がないか確認してください。

この記事の監修者

大学病院で糖尿病・内分泌内科の臨床医として経験を積み「リサーチマインドを持った診療」をモットーに日々研鑽を積んでまいりました。当院が少しでもあなた様のお役に立つことが出来れば幸いです。

■経歴
平成21年3月 金沢医科大学医学部医学科卒業
平成21年4月 杏林大学病院 初期臨床研修医
平成26年1月 金沢医科大学病院 糖尿病・内分泌内科学教室
平成30年4月 金沢医科大学病院 助教
平成30年9月 金沢医科大学大学院医学研究科 博士課程修了
令和3年1月 金沢医科大学病院学内講師
令和5年6月 Gran Clinic(石川県金沢市)院長

■所属学会
日本内科学会 認定医
日本糖尿病学会 専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本腎臓学会
日本内分泌学会

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