健康診断から少し日を置いて、再検査する必要があります。再検査すると、「異常なし」と結果が出ることもありますし、生活習慣の改善指導を受けることもあります。また、たとえ特別に気になる症状がない場合でも、健診結果で指摘があった場合は早めに医療機関を受診してください。症状がなくても、病変を早期発見・早期治療ができれば回復も早く、身体の負担も軽く済みます。
再検査と精密検査は、いずれも正確な違いがあります。ただし、どちらも再度検査が必要ということは一緒です。
健康診断などで数値に異常が見られたことで、再度検査を受けて確認が必要です。再検査は、基本的に前回の健康診断・人間ドックと同様です。再検査の結果で異常がなかった場合は、一時的な異常数値と診断されます。再検査で異常数値が出た場合は、精密検査が必要となります。
健康診断や人間ドックで出た異常数値の原因となる疾患を、確認するための検査が精密検査です。精密検査では、異常の原因を特定するため、検査内容は異常によって決まります。
高血圧が長く続くと、動脈硬化が進んで心筋梗塞・心不全・脳卒中などを引き起こしてしまいます。一般的に、診察室で計測した収縮期血圧が140以上、または拡張期血圧が90以上だと高血圧と判断されます。また、収縮期血圧が130以上、または拡張期血圧が85以上だと正常高値とされ、塩分制限などが必要になります。
血糖値が126mg/dl以上、HbA1cが6.5以上の場合は糖尿病と判断されます。また、血糖値が110~126mg/dl未満の方は糖尿病が疑われます。
再検査を行う際は、朝食や昼食を食べずにお越しください。コレステロール値や中性脂肪値が高いと動脈硬化を引き起こしてしまいます。このため、動脈硬化度判定検査や頸動脈超音波検査などを実施することがあります。
尿酸値が高いと指摘された場合、高尿酸血症(痛風)の原因となるため注意が必要です。また、腎臓機能低下を起こす恐れがあるため、早めに医療機関を受診してください。尿酸値の異常がある方は、食事でも改善を図ることができます。気になることや心配なことがある方は、一度当院までご相談ください。
肝機能異常の最も考えられる原因は脂肪肝です。脂肪肝は、肝硬変に移行する可能性や、B型・C型の慢性ウイルス肝炎の可能性もあるため、精密血液検査や腹部超音波検査を受けることをお勧めしております。
貧血の原因は、鉄欠乏性貧血がほとんどです。動悸・息切れ・浮腫みを引き起こします。また、子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科疾患や、リウマチ、膠原病などの慢性疾患などが原因となることもあります。このため、健康診断で貧血を指摘されたら、貧血の原因を探るためにも再検査を受けてください。
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