インフルエンザ・新型コロナワクチンのご案内

当院で接種できるワクチン

• 季節性インフルエンザワクチン（13歳未満は原則2回、13歳以上は原則1回）
• インフルエンザ経鼻ワクチン（フルミスト）
• 新型コロナワクチン（定期接種対象の方など）

※対象・費用・実施期間は自治体の方針により異なります。
※具体的な接種期間・取り扱いワクチンは、お住まいの自治体・当院受付へご確認ください。

インフルエンザ経鼻ワクチン（フルミスト）とは

注射針を使わず、鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチンです。
鼻・のどの粘膜で免疫をつける仕組みで、接種後に鼻水・鼻づまり・くしゃみ等が一時的に出ることがあります。
ぜん息などの呼吸器疾患がある方、妊娠中の方、免疫が低下している方などには適さない場合があります。内服薬や基礎疾患を含め、必ず事前にご相談ください。
対象年齢や適応は国内の承認・供給状況により変わり得ます。当院の在庫・対象については受付でご確認ください。

インフルエンザと新型コロナの症状

インフルエンザの主な症状・経過

突然の高熱（しばしば38℃以上）、頭痛・関節痛・筋肉痛・全身のだるさが比較的急速に出現します。のどの痛み・鼻水・咳などの上気道症状もみられ、多くは数日〜約1週間で改善します。
潜伏期間はおおむね1〜3日。一般的な「かぜ」に比べて全身症状が強いのが特徴です。
小児では、まれにけいれん・意識障害を伴う急性脳症が報告されています。高齢者・基礎疾患のある方は細菌性肺炎の合併などで重症化することがあります。

新型コロナ（COVID-19）の主な症状・経過

発熱・咳・全身倦怠感を中心に、のどの痛み、頭痛、下痢、結膜炎、嗅覚・味覚の異常など多様な症状がみられます。多くは軽症ですが、高齢者や基礎疾患のある方は重症化リスクが高くなります。
潜伏期間は1〜14日（平均5〜6日程度）。流行株や個人差により幅があります。
症状が落ち着いた後も、倦怠感・息切れ・嗅覚味覚の違和感などが数週間〜数か月続くことがあります（いわゆる後遺症）。

見分け方の目安（検査での確定を推奨）

インフルエンザは「急な高熱と全身痛」が出やすいのが典型です。
新型コロナは症状の幅が広く、嗅覚・味覚の異常がみられることがあります。
両者は症状が大きく重なるため、流行状況や接触歴も踏まえ、院内の迅速検査・PCR等で確定することをおすすめします。

すぐに受診してほしいサイン

• 呼吸が苦しい／強い胸痛や動悸
• 高熱が続く、ぐったりして反応が弱い、意識がもうろうとしている
• 強い頭痛や嘔吐を伴う、小児でけいれんや意識障害 など

※上記は重症化のサインです。ためらわず受診してください。小児のけいれん・意識障害は救急受診を検討してください。

接種料金

※LINE公式アカウント登録で、インフルエンザ各種（注射／フルミスト）を初回500円割引いたします。
※在庫状況や自治体の助成により自己負担額が変わる場合があります。最新情報は受付でご確認ください。

ワクチンの効果

インフルエンザ：発症・重症化のリスクを下げ、流行期（概ね12〜3月）に合わせて秋（10〜11月頃）までの接種が推奨されます。抗体は接種後およそ2週間で上昇します。
新型コロナ：特に高齢者では重症化予防が重要です。定期接種対象の方は流行前（秋〜初冬）の接種をご検討ください。

よくある副反応

局所症状：注射部位の赤み・腫れ・痛み
全身症状：発熱・頭痛・悪寒・だるさ
まれにアレルギー反応（アナフィラキシー）を起こすことがあります。接種後30分は院内で安静にお過ごしください。異変を感じたらすぐにご連絡ください。

接種後の過ごし方

当日〜翌日は激しい運動・過度の飲酒を控え、注射部位を清潔に保ちましょう。
入浴は可能ですが、注射部位を強くこすらないでください。
十分な睡眠と水分を心がけ、解熱鎮痛薬の使用可否は普段の薬・基礎疾患により異なるため医師にご相談ください。

受診・相談の目安（副反応・体調不良時）

呼吸苦、強い咳、のどの締め付け感、じんま疹が全身に拡大した場合
高熱が続く／ぐったりして反応が弱い／意識がもうろうとする場合
注射部位の腫れや痛みが強くなる・膿む、または3日以上改善しない場合
胸痛、動悸、強い頭痛・吐き気など気になる症状がある場合
※重篤な症状が疑われる場合は至急受診してください。夜間・休日は地域の救急相談（例：#7119）もご活用ください。

同時接種・接種間隔について

新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種は可能とされています（医師が必要と認める場合）。
別の日に接種する場合、原則として接種間隔の制限はありません。詳細は最新の指針に従います。
小児の接種や複数ワクチンの同時接種は、体調や既往歴により判断が異なりますのでご相談ください。

接種を受けられない／注意が必要な方

明らかな発熱（通常37.5℃以上）や重い急性疾患のある方
過去にワクチン成分で重いアレルギー／アナフィラキシーを起こしたことがある方
そのほか医師が不適当と判断した場合（具体的な可否は問診・診察で個別に評価します）

ご予約・当日の持ち物

持ち物：本人確認書類、予診票（自治体から届いた方）、おくすり手帳
服装：肩を出しやすい服装でご来院ください。
未成年の方：保護者の同伴・同意が必要です（自治体案内をご確認ください）。